墨話

南部の墨は元正帝(680〜748)の頃に始まりました。
その後は、唐国で製墨法も学んで帰国した弘法大師により
中興され、また興福寺二諦坊の仏幌についた煤を用いて、
墨をつくったことも伝えられています。
正倉院記念墨
正倉院展記念墨
  墨話 油煙墨は奈良で作られたものが最初で、
古くから尊ばれていました。
和墨として作られている現在の固形墨は、
年間全生産量の90%が奈良でつくられています。
 
  墨話 墨の製造期間は、暑気をさけて10月中旬より
翌4月末頃までが最適な期間となります。
 
  墨話 墨はただ黒いだけではなく、その墨の中に七色の味わいを持つと
いわれています。紫光色が良く、黒色になり、青光色と続きます。
しかも、浮ついた光りではなく、底光りする様な色で、硯ですってみて、
清い香りがし、音のしないものがよいとされます。
 
甲冑墨
甲冑墨「鎧墨」
 
  墨話 江戸時代から武家や公家、天皇家からもゆかりをいただき、
数々のご用命の墨をおつくりして参りました。
木型蔵には当時の木型が今も大切に保管されています。
  墨話 特に墨の製法の研究が進んだ江戸末期、
弊園五代、六代、七代の当主たちが残した当時の文献、
資料は現代まで伝えられています。
弊園では、代々継承した秘伝によって、
上質の油煙墨を守りつづけています。
  にぎり墨体験
製造期間の11月〜4月末はにぎり墨体験(¥4,000より)ができます。
予約いただければ、墨の製造過程をご覧いただけます。
You can experience grip sumi making from November to April.
from ¥4,000~Also, you can see a process of making sumi with reservation.
 
  にぎり墨

にぎり墨は、職人さんが練った墨を握って作ります。
(やさしく手のひらでつつみ込み、ぎゅっと握る。)
乾燥した後、お送りさせていただきます。
How you make a grip sumi after artisan kneed
sumi on a palm you gently grip sumi and shape it.
and after natural drying sumi will be delivered.
トップに戻る

株式会社 古梅園
Copyright(c) 2020 kobaien All Rights Reaeved.